今日は中古ベースをゲットするために大阪まで行ってきました。オークションに出品されていたので連絡を取って試奏に出向いたのでした。メーカーはChakiで30年くらい前に30万円程だったとのこと、 (ちなみに私が学生の時、始めて買ったのもチャキで20万位でした、懐かしい〜)。さてこの楽器弾いてみるとまずまずの音色でそこそこ鳴るようで、現在新品で売られている20万円程度位までの物よりは使いものになりそう。ということで速攻で譲ってもらいました。
そしてその足でこの楽器をヨコノ弦楽器に持ち込みメインテナンス。店主曰く、「材質はプレス製板ですね〜、最近の新品安物楽器買うより良さそうだけど」、という事でした。私はてっきり表板は単板だと思っていたのですが...、う〜ん、よく分かりません。また、エンドピンのガタ、駒の歪み、及び指板もG弦側が少し波打っているとのことで調整を頼みました。
この楽器以外にも今回、鈴木 No.92 も修理してもらおうと車に積んで持って行っていました。これも数年前に入手した中古(1973製)でして結構良く鳴るのですが、指板の反りと剥がれ、エンドピン留め金部破損、側板の割れ、駒の変形等があるので倉庫に放り込んでいたものでした。こちらは修理代5万円程度とのことでした。それにしても私は、ベニヤ中古ベース収集家、古物商、あるいは楽器屋、何者なのでしょう?(笑)(^^;。
さてバッタ屋系中古楽器の話題はこれくらいにして、今度は新品について少々...。
イタリアの新作(250万)というのが置いてあったのでチラリ弾かしてもらいました。質の高い音色で品よく響きバッチグーです。時間をかけて弓で弾きこんでいけばまだまだ素晴らしくなりそう。ムラムラと物欲が湧いてきましたが、う〜ん、我慢、ガマン。
それとあと、ルーマニア製の30万と38万という2本も触らしてもらいましたが、単板で造りもしっかりしていて外観も綺麗、音もかなり良さそうな感触 (特に後者の方)。弦を良いものに換えて弦高をうまくセッティングすれば、きっとナイス〜でしょう。価格相応分の価値は十分ありそう。
巷の噂では、イーストマン(中国製?)というのもコストパーフォーマンス高いとのことですが、横野さんは、「このルーマニア製のほうが優れている」、とおっしゃってました。
人様の楽器の話はこれくらいして、私の楽器の弦についてウンチクをば。そうなんです Obligato に張り換えたのでした、実は。ここ数ヶ月間使っていた D'Addario Helicore Pizzicato Light tension ってのも気に入っていたのですが、もうちょっとブンと良い音が出ないかな、と思って交換してみました。
で、結論はというと、う〜ん、一長一短、ってところでしょうか。張力が上がったので弦高も少し高くなりテンションもきつくなり弾きにくくなりました。音色はピチカートでは深みのあるベースらしいまろやかな音、裏返して言えば輪郭のはっきりしない籠もった音になりました。またアタックの音圧は増したのですがサステインがやや短くなりました。弓弾きではアコースティックな弦楽器らしい響きになって、これは満足、文句ありません(^^)。
実践ではどうかというと、この弦で夜、ラリティーで演奏したのですが、う〜ん、まずまずかな〜。それにしても指が疲れました。もう少し弾きこんで慣れる必要がありそうです。
ということで、楽器オタの一日でした。ここまで読んでいただいた読者の方もオタッキーなお話にお付き合いいただきまして、お疲れ様でしたぁぁ(^^;。